2012/01/22

園芸にふれる





これまで十数年 花屋として植物をさわり 植物の事を学んできました

「園芸」という言葉は常に身近にあり 当たり前のように使ってきました






植物を 食用 実用などのために栽培すること

それが自分の中でのだいたいの 「園芸」という言葉の認識でしたが どうやらそれは

一側面のことに過ぎず もう一方の意味で植物を使った芸術があるということ

つまり 前者は産業のための生産園芸

後者は文化のための鑑賞園芸の二つの意味があるという事を知りました





東洋ランや アサガオなどでこういった文化があることは知っていましたが

僕の好きなサボテンや観葉植物にも その文化は大いにあり

育種家のところでは実に見事に 新しい園芸種を作り出しているのです

時折耳にしてきた新種という言葉には本当の意味での新種と

新しい園芸種という意味がごちゃまぜにされていて

新しい園芸種というのは 日々生み出されているものなのです








植物を繁殖させる方法として代表的なものに 実生(みしょう:種から発芽させ育てる)

と挿し木(枝や葉を土に挿して発根させる) があります

この二つの繁殖方法の決定的な違いは DNAの全く同じものが出来るか

あるいは似たものが出来るか ということです



一見大した違いでないように思えますが これはすごい違いなんです

人間の繁殖方法は 一つしかないことになってますが 以前羊のドリーが話題になりました

動物界ではクローン技術は 最先端テクノロジーの分野ですが

植物ではこのクローニングが いとも簡単に挿し木という方法で誰でも出来てしまうのです

つまり 超優良遺伝子は永久的に 変化することなく遺伝し続けえるとということです

人間に例えて考えると とんでもないことですよね!

この挿し木というクローニング方法と 実生を組み合わせて 超優良遺伝子を見つけていくのです





ここからは話が マニアックになるので 第二話として また書きます

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