2012/02/28

げんこつ



これから 出発です

夜通し車で走って 明日の朝は 三重県です











三重県では 植物農家を物色したあと

とても とても興味深い方と 打ち合わせできることになりました!!

内容を公開できるのは 少し先になると思いますが

公開できる頃には すごいことになってるはずです

楽しみで 楽しみで 徹夜で高速をかっとばします







画像は げんこつウチワという サボテンです

ちょうど げんこつらしい いいところを発見したので

パシャリ!

そもそも げんこつって 拳骨って書くって 知ってましたか?

僕は ほぅ なるほど と今知ったわけです









2012/02/27

siwasiwa



このシワシワが いいでしょう






こちらは ステノカクタス ムルチコスタタス という 植物です

均等に配列された 白い棘と 緑のシワシワが きれいです

刺の先端は だんだんと赤黒くなっていて 根元の白さが一段と白く感じます

すべての 刺は 同じバランスで同じ本数生えています

こういうのを見ると 遺伝子情報ってすごいなぁって 思います







優秀な農家さんが 仕立てた個体です

もうすぐ 花が上がってきます








実はじーっくり 10秒以上眺められる 植物ってなかなかないんです

大量生産された植物を見てみてください

植物に目が慣れてくると 10秒以上眺められる植物が

意外と少ないことに気付くはずですよ 

今回の ムルチコスタタス は どうでしょうか?

入り口は こちら





叢の入り口です


扉には 「応接室」 と書いてあり リッチ感が漂っていますが

いたって シンプルなお店になっています

太田川の石に メキシコのサボテンに セコムのシールが目印です



それから ウェルカムのお地蔵さんが お出迎えしています






最初に来られるお客さんは なかなか 入り口がわからなくて困っていますが

お気軽に お入りください (度胸いります)







まず ほとんどの方々が 見たことのないような へんてこりんな 植物から

かわいいお菓子みたいな植物

植物かどうかも 不明な植物 など いろいろとり揃えております

近所の おじいさん連中には 人気のスポットになっております




皆様のお越しを お待ちしています






2012/02/24

先祖返り


「先祖返り」 という言葉があります

文字通り 先祖が返ってくることです

この言葉は お盆に使う言葉ではなく 生物学なんかで出てくる言葉です








植物の世界では 原種を元に 何度も交配を重ね

特殊な品種が生み出されています

これは 前にも書きましたが 「園芸」 というやつで

実に深い芸です






交配を重ねることで どんどん「ある特徴」を際立たせていくのですが

その交配を重ねていくうちに ひょっこり元々の原種に近い性質の個体が生まれたりします

あるいは 「ある特徴」を持った植物が ひょっこり原種に近い性質の枝や葉を

出したりします


これは 交配により 原種がもつ補足遺伝子の組み合わせがピッタリはまったから

起こるんです

Aという遺伝子と Bという遺伝子が 組み合わさって発現していた原種の特徴が

交配により一方の遺伝子が欠けてしまい 園芸品種になってたわけですが

これが 再びいつの日か 交配により再会した時に 先祖返りが 起こるというわけです





画像のサボテンは 奇巌大鳳玉 という棘の無くなる突然変異を起こした

サボテンです

真ん中あたりに 思い出したように 長い棘が伸びています

大鳳玉という元々のサボテンは この長い棘がびっしり生えるサボテンです

突然変異による棘の無いシンプルな形に 

先祖返りによる異様に長い棘が一本





見事な ミスマッチで そこが魅力的










2012/02/23

じっと見る



直線ぽくて 直線でない感じが 好き

整ってない点々が 羅列してあるのも 好き

見れば見るほど 好きなところが見えてくる

見れば見るほど 不思議なところが見えてくる









一つの植物を 眺めること 10分

たくさんのアイデアが見えてくる

あたりを見ると また全然違う植物が 約200種類

ここは アイデアの宝庫

2012/02/21

シルエット


植物を選ぶ基準は たくさんあるが

その中で重要なもののひとつに シルエットがある







不思議なシルエットは見る人に 一瞬で強烈なインパクトを与える

植物ならではのユニークで 時に幾何学的なシルエットは

見ていて飽きない








先日 とある作家さんと話していたこと・・・



植物って たまにすごい形 へんてこな形 理不尽な形

機能性より笑いに走った形 などなど とてもたくさんあるけど

それは 人間の価値観で植物を見ているだけであって

実際にその植物たちが生息している現地では

その形こそが 最高に機能的で あらゆる無駄をそぎ落とした

最終形なんだよね って話






人間が思いつかないような 長い年月で進化した形っていうのは

植物にとっては必然の形なんだけど

人間が思いつかないほどの長い年月だから 時として人間にはそれがユニークに見えるのだ




2012/02/20

広い空



岡山にいってきました

総社市というところは いたってのどか

とにかく 印象的だったのは 空が広いこと











僕は幼少まで岡山で育ったので とても愛着がある土地です

岡山では 叢を支えてくださるお客様 農家さん 作家さんが多数おられ

今後も頻繁に来ることになりそうです






この日もお昼から陶磁器の作家さんのところにお邪魔させてもらい

とても素敵な話になりました

春からの新商品として 話題性のある面白いものが できます

乞うご期待!

2012/02/18

植物屋 叢


叢 (くさむら) は 世界各地から集めた特に変わった植物を

小売り 卸するお店です






枝振りや形状にこだわり ほとんどのものが一品もの

アート性の高い植物をご提案します




現在の商品点数は 200点以上

種類も150種以上です

一般に流通しているものは ほぼありません






販売方法は 店頭販売 ネット販売 カタログ通販となっております

どこにも売っていないような 唯一無二の植物を手に取って

育ててあげてください





見学だけでも ウエルカムです










店舗営業時間 9:00~17:00 
(仕入の出張のため 時折留守に致しますので ご確認のうえご来店ください)

定休日 時々日曜日 
(盆正月などのお休みはブログにてご報告いたします)

ネット販売やその他お問い合わせは 2営業日以内にご連絡差し上げます


広島市安佐南区西原2-26-21
082-836-7107

大きなウチワサボテンが目印です









画像の植物は 恩塚四角鸞鳳玉 (オンヅカシカクランポウギョク)

上から見ると見事に 四角形です

四角い直方体が 突っ立っているような 植物です

この個体はその中でも特に 横の直線がきれいなものです

2012/02/17

お店がオープンしました



叢 (くさむら) という 植物屋を オープンさせました

ただいまの商品は 特に変わったサボテン 多肉植物などです

すべてが一品もので 特殊なものになります





価格は 500円から 20万円まであります

きれいなものを見るのがお好きな方や 植物好きは ぜひ足を運んでください

今後は ネットショップや ゲリラショップなども 予定しております

また 卸販売もしております


どうぞよろしく






場所  広島市安佐南区西原2-26-21 (大きなウチワサボテンが目印)
tel&fax 082-836-7107
info@qusamura.com

2012/02/11

食べてみたくなる衝動



まるで お菓子か なにか・・・




こんなにもかわいいものが アフリカの砂漠に 転がってたら

それは 見つけた片っ端から 拾いたくなるでしょう

多分 食べてもおいしいだろうなと 思うでしょう









世の中には 不思議な植物が まだまだ あります

今まで 何度感心し 感動したか

そして これから 何度感心し 感動するか



2012/02/10

ハクサイをながめる


埼玉県北本市という ところに来ています

東京から電車で1時間半のところですが 東京の人にはあまり知られていない

町です






高い建物がなく のんびりした光景

冷たい風と 音のない景色が 田舎感いっぱいで 落ち着きます












畑には グレムリンの卵のような

ハリウッド的なハクサイが 植わっていました

関東は 例年以上に寒いようです

ハクサイは おいしい季節ですが

異国の植物には きつい冬になっていそうです







2012/02/09

納品


東京にきています

叢の 植物を納品に来ました

PLANT/PLANT さんという東京三宿にあるアクセサリーショップへの納品







元々ここは ナウシカの地下の部屋を イメージしておられました

叢の毒っぽい植物を配置した絵です






画像に見える植物は マミラリア属の ルエッティ というサボテンです

触れると今にも 毒を吹きそうな風貌です













この日の東京はすごく寒かったです

冬の休眠期を終えると 一気に成長を始めます

2012/02/07

紀ノ川


直線に近いアウトラインで構成される植物が多いのも 多肉植物の魅力


正方形であったり 正五角形であったり・・・

画像のクラッスラ 紀ノ川もそのひとつ

見事な幾何学模様で構成されています






我々日本人が思い描く 植物とは ずいぶんとかけ離れている形態

植物が自然に作りだす 直線や幾何学模様のシルエットは目新しく

オブジェにも等しい美しさだと思います







また この植物のもうひとつの魅力は 葉が厚いこと

クラッスラ とはギリシャ語で 厚い という意味

特にこの紀ノ川は 厚い葉を持っています

厚い葉は長期間の乾燥にも耐える貯水タンクです

2012/02/06

引き続き名前でとりあげた



こちらは アエオニウムという植物です

小人の祭り という名前が付けられています






本当に小人が ワイワイやっている感じがします

小さな世界で ひっそりと でもにぎやかに・・・







とても小さな葉をしていますが その葉 一枚一枚に 鮮やかな赤い筋が入ります









アエオニウムという植物は 成長するごとに 葉を出し

古い葉を落としながら 伸びていきます

茎が長い分 長い年月をかけて 伸びていった証です







 

つくづく 名付け親に 感心

2012/02/05

雅楽


雅楽の舞という 風流な名前の 多肉植物です






よくある多肉なんですが

画像のものは 本来入るはずの緑色の筋が抜けて

梅の花でも咲いたのかと 思わせるほどのきれいな ものです






花とは違い 多肉植物の葉っぱなので 非常に長く楽しめます

きちんと管理さえすれば ずっときれいな色のまま 置いておけますね







誰がつけたか知らないけれど

雅楽の舞 という名前は とても奥ゆかしく 日本の良さを上手に表している

ピッタリな名前だと思います

サボテンや 多肉植物の多くには こういった感じで 和名が付けられているものが

多くあります



 

2012/02/04

オワカレ


大好きだったお店 hidamari の片付けをしました

ここで 出会うことができた たくさんの方々に感謝しています

ありがとうございました




あたらしい 叢 で お会いできることを楽しみにしています





14日から 叢の商品を お見せできると思います

全ての植物が 花屋やホームセンターに並ぶことのない

一品モノです




安佐南区西原2-26-21

よろしくお願いいたします

2012/02/03

棘の魅力


サボテンの代名詞とも言える 棘ですが サボテンの他にも多肉植物で棘を持つ植物は

実にたくさんあります




一般的にアメリカが自生地のサボテンの棘は 葉が変化して出来たものと言われています

そして 主にアフリカが自生地のユーフォルビアを含む多肉植物たちの棘は

茎が変化して出来たものと言われています





あるものは乾燥から身を守るために

あるものは外敵から身を守るために

またあるものは種を繁殖させるために

棘を持ちます




一見 棘と思うと 攻撃的なイメージを持ちがちですが

植物が攻撃などするはずもなく

防御や繁殖のための有効手段として 植物が進化の過程で身につけた知恵なんです

そう思うとかわいくみえてきますよ きっと

2012/02/02

園芸にふれる2



先日 園芸について少し書きましたが、その続きです



実生と挿し木の違いのところまで 書きました

これに加えて 多肉植物 サボテン界で盛んなのが 接木です

つぎき と読みます

この接木は とてもおもしろいです








まず サボテンを ぶった斬ります

斬るサボテンは 大方決まっていて 3種くらいが定番です

一般的には 棒状に育つ柱サボテンを 斬ります

そして次に 実生で発見したものなど 優良遺伝子を持つ サボテンを

ぶった斬ります

そして 切り口を合わせ くっつけます







植物は ここが不思議で これだけで くっついちゃうんです

しかも くっつくと 成長が著しく 早くなり 通常よりもかなり早い年月で

花が付き 種が採れます

種を蒔くと また実生で新しい遺伝子を持つ赤ん坊が生まれます

たくさんの種を蒔くと 同じ個体から採れた種でも

いろんな特徴を持った赤ん坊が生まれます

その中で 特に際立ったものを 次の接木に使うわけです

そして その際立ったものを接木により早く成長させ

種を採り また種を蒔きます

特徴が際立ったものの種ですから そのほとんどが親を引き継ぎ 

際立った赤ん坊が生まれますが その中でも すばらしく特徴が際立ったものを

次の接木に使い 

これを繰り返すと ミラクルな特徴をもったスーパー遺伝子が

生まれるのです





サボテン園芸界は このようにして たくさんの新しい品種を 生み出してきました

画像のものは 般若というサボテンですが 

子供を数珠状に 次々生み出す遺伝子を持った珍しいものです









この3種の栽培方法を組み合わせて より早く園芸の新品種を作り出すのです

根気のいる作業ですが がんばっている農家さんは

日夜研究しています

頭が下がります